Jigahouboku pubblico
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時代遅れらしい存在指摘されるまで分かっていない自分で決められるものでもないので特に抗うこともなくその枠の中に収まっているこれからの振る舞い方をどうしたものかと鈍い頭で考えてみても大した答えに辿り着けるわけでもなく眠気覚ましの珈琲がまだ残っているのにそろそろ横になろうと思う
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顔色伺い伺われ互いの心の動きを知ろうとするいつ頃からこんなふうにもどかしく意味もなく疲れ果ててしまう何かがあったわけでもないはずそう思っているのは自分だけかも知れないあるいは同じように思っていて互いに理由のわからない状態
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足掻き今さら仕方がないのに苛立って焦って血迷って無駄に傷口を広げてしまうせめて悪足掻きにはならないように足掻き足掻き変えようとしているそもそもそこまでして足掻き続けるべきものなのかそのあとで得られるはずのもの今本当に必要なものではないとしても足掻き続けるのをやめたりしない
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かたむいているそんなことはないふらついていて不安定だ曇りなくまっすぐに進んでいる後ろを振り返ってみればいいやましいことのあるはずのないたとえ未来がなくなったとしても過去の記憶を無くしてしまってもこちらから見ればかたむいているこちらは決してかたむいてはいない
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曇り空に浮かび上がる巨大な鉄の塊のようなその輪郭は滲んでいる陽の光を反射した後少しずつ透明に溶け込んでいってすっかり見えなくなってしまうそれでも存在していたあたりに違和感の残る目を凝らしてもよく見ると文字のように見える決して知らない言葉ではない今すぐここから離れるべき
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ためらいの館に迷い込むここから離れるべきかどうか誰かにそれを相談すべきものなのか変えるべきそのままであるべきためらいの館でやりたいことをやれないでいる手放したほうが良いと分かっていても結局いつも抱え込んだままそうさせない何かがあるからこそためらいの館
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見たはずのものが見たことがないように思えてしまう容易に忘れられるような内容ではないかつて思い入れともにすり減るくらい繰り返し奥深く脳裏に焼き付けたもの信じられない記憶の中をくまなく探してみても手がかりさえ見つけられないそんなはずのないあり得ない
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入ってはいけない張り巡らされた帯の向こう入れ替わり立ち替わり見慣れない機械を持ち寄って無理矢理こじ開けて中身を確認する怪しげなものは見当たらない胸を撫で下ろした後のことを誰一人思い出せないそれがなぜなのかわからない
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見納めになるそこでそのように存在しえなくなるあらかじめ分かっている時とあとから知らされる時の違いやるべきこととやれたはずのこと気付かされ今からでも変えようと試みるそれが形にならないうちにまた繰り返し似たようなことが起こってしまう無限に交差し続けるその傍でやがて自分自身も輪の中に入る
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一番良い風が吹く時周りを小高い丘に囲まれたところ朝から晩まで賑わいは途切れることなく大勢の人々が集まって知らない言葉の飛び交い混じり合うその仲間に入れてもらえずに遠くから見ているだけのふりで悟られないように準備しているやがてその時が訪れる一番良い風が吹く時小高い丘の上で高らかに宣言した後色付いた気体を風に乗せて全部終わらせる
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自信の取り上げられ時間をかけて積み重ねてきたはずがこんなにも脆く揺らぎ崩れ落ちてしまう元通り取り戻せるまでにどれくらいかかるのか想像もつかない考える気力もない取り上げられのきっかけ誰にとっても取るに足りないような浅はかな軽口のなれの果て目も当てられない羞恥の自責その跡が消えてくれない狭いところから抜け出せない
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えも言われぬ趣のある日常とは切り離された部屋降り積もった時間が床の燻みに現れている歪んだままの窓硝子や隙間の空いた壁のつなぎ人がいなくなる頃を見計らってこれからここで暮らそうと思う見つけられると追い出されるだろうそれまでの間ここで暮らそうと思う
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救われる場所予告なく突然降りかかるばらばらになりそうな感覚うまく処理しきれずにいるとよくない状態になる切り離されてしまいそうになる何回も繰り返し陥ってしまうこの状態から抜け出すために何を差し置いてでも向かうべきところ道のりが険しくても向かうべきところ
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何がそうさせるあり得ない振る舞い自分の中ではそう思えても必ずしも同じではない人もいる例えそうだとしてもそれにしてももやもやしたものを抱えたままで先へは進めないせめてそうさせる理由だけでもその背景とかこじつけでもいい何らかの手掛かりを何がそうさせるのかを考えるために
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否定恐怖症自分が作り上げたもの意味のない無駄の塊のような否定恐怖症自分が今ここにいるそれさえも打ち消されてしまうような避けては通れないどこにでも現れるそれが分かっているとしてもどうにかなるものでもない否定否定頭ごなし決してそんなことはないという頭では十分理解できている
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自覚のない症状ずれていることに気づけていない奥深くで書き換えが知らぬ間に行われたあと誰の目にも明らかなくらい変わってしまったそれでも自分には殆どわからないだとしても悪いことばかりでもなく積み重ねられた傷や汚れがなくなって本来の姿に戻ったかのように
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見下し見下され入れ替わりそのように感じさせてしまうそのように感じられてしまう無意識にそれぞれ記録されるいつまでも残り続ける見下し見下されこれからの世界に必要ではない不安を埋めるために貶めていいはずのないその言葉や概念自体が必要ない
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自分で終えたこと終わらせたつもりわざとでも嫌味でも何でもなくただ単純に伝え忘れているだけ今日という日に限っては余計なものを背負わないように閉ざされたままであれば良かったそれでも扉を開けてしまうその欲望に抗えずやるべきではないことをまたしてしまう
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傷つけるための言葉意図的であるかどうかに関わらず言葉が伝えようとする内容よりもあくまでも傷つけるために発せられる傷跡を残すために記されるそのまま受けとめる必要のない投げつけられた言葉通りの意味などない傷つけるための言葉に不安にさせられる必要のない
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無駄の決め付け極め付けの制限で縛りつけようとする古くからそこら中にある片方からだけの視点決め付けるほうとはまるで違う決め付けられる側はたまったものじゃない先に何があるのか誰にもわからない時代も人も同じではなく変わり続けてゆく無駄の決め付けられ
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かつてない日は何もない日本当は何かあったのかもしれないそれはよく思い出せない様々に異なるはずの時間が色をなくして区別のつかなくなるそんな風に感じられる日が何のきっかけもなく訪れる抗いようのない空っぽな時間と感情の波紋は薄れゆく
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理解できないものを自分から遠ざけるあからさまに牙を剥いて近付くものを拒絶するそれでも不安な夜は終わらないこの状態を終わらせる怯える日々から抜け出せるそのために正しく知ることを試みる理解できないものを理解しようとする
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どこにも行かず何をするわけでもなくかつて望んだはずの機会が得られても目を閉じても入り込んでくる耳を塞いでも語りかけてくる日常とは違う出来事の知らせどこにも行かず部屋の中に閉じこもったままでも心配には及ばない傍目には駄目に思われても
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同じ船に乗る知らない言葉を話す知らない同士が行き先のわからない鉄の塊の上で同じ船に乗る季節外れの風に晒され予想外の雨にも降られこの状況を分かち合う言葉を持たないまま期待した反応も得られずに不安と不満のどこまでも膨らみ続ける
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いつ晴れるいつになれば雲ひとつない青空の下でひとりどんよりと沈んだままで敷き詰められた石の間に染み込んでゆくにごり水晴れの日が来ることを顔には出さず待ち続けている誰に聞いてもわからないどこにいっても晴れはしないいつになれば見えない雲から抜け出せる
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忘れられた存在誰にも思い出されることもなくやがて時の砂に埋もれてしまう声も姿もどこにも記録の見つからないそもそも存在していないかのように休むことなくやるべきことを続ける誰のためでもなくただひたすらに続けるたったひとりの世界の真ん中で
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できないことができる自分ができないことを自分以外の誰もができているその違いがどこにあるのかわからない正しい言葉を選んでふさわしい表情をする窓のない部屋の中で方向感覚が無くなってゆく時折ぼんやりとあかりの灯る向かおうとすると消えてしまう
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焦点の絞りきれない生活ぼんやりした境界線を行ったり来たり向かうべき座標が揺れ動く残された時間だけ刻一刻と減り続けるこの状態を抜け出せる見込みのないまま行き場のない思いを抱えながら眠れない夜をいくつも重ねている
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明日が来るとは限らない当たり前ではない気付きにくくなっているまた明日が来るとは限らないあれが最後の機会だとわかっていたならできたはずのことが後から浮かんでくる悔やんでも悔やみきれない今できることやるべきことを確実に行う来ないかもしれない明日が来る前に
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いいわけのわけ繰り返し説明しても理解してもらえない言葉の意味がそれぞれ違ってしまっているそもそもいいわけではないはず正当化しているつもりもない自覚できていないからこそのいいわけあたりまえのように並べられる
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時間の重み悔いが残らないくらい十分にやるべきことをやり遂げたと言える訳もない時間の重み探し物は見つからないままやがてそのことさえも思い出せなくなってしまう画面越しの世界から離れて直接この手で触れられるところへ時間の重みに押しつぶされてしまう前に
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